Tokutei Transport › 死角・内輪差・トラックの特性
トラックの特性:死角、内輪差、リヤ・オーバーハング、停止距離
トラックは乗用車より高く、長く、幅が広く、重いため、特有の危険があります。テキストでは「トラックの特性に合わせた運転」と「速度と運転」で学びます。それぞれの特性と理由、正しい運転を説明します。
最終更新:2026-10-12
ひと目でわかる要点
- 4つ高さ・長さ・幅・死角
- 9倍速度が3倍のときの衝撃力
- 約28メートル時速100キロで1秒間に進む距離
- 約17メートル時速60キロで1秒間に進む距離
1. 車の高さ
- 車間距離が長く見える。運転席が高く路面がよく見えるため、短い車間距離でも長く見えます。意識して長くとります。
- すぐ前の車を見落としやすい。その先にトラックがいると、そちらに注意が向きます。前のトラックが速度を上げると自分も上げ、間の車にぶつかることがあります。青信号で発進するときは、すぐ前の車が発進したか確認します。
- 横転しやすい。カーブや右左折のとき、強い風、とくに橋の上で注意します。荷物を高く積むとカーブで横転する危険があります。
- 高架下は高さを確認。自分のトラックの高さを知り、高さ制限を超えるときは絶対に進入しません。箱型でないトラックは荷物を積むと高くなることがあります。
- 狭い道路で左に寄りすぎると、看板やひさしにぶつかることがあります。
2. 車の長さ:内輪差とリヤ・オーバーハング
内輪差とは、曲がるとき後ろのタイヤが前のタイヤの内側を通ることです。車が長いほど大きくなり、左折時に左側の二輪車、自転車、歩行者を巻き込むことがあります。お客様の駐車場から左折して出るとき、塀や門にぶつけることもあります。
巻き込みを避けようと、一度右に寄ってから左折する運転者がいますが、テキストではしてはいけないとされています。二輪車を巻き込むうえ、片側1車線では対向車、片側2車線以上では右車線の後続車とぶつかる危険があります。道路の左端に寄り、左側と左後方を確かめて左折します。
リヤ・オーバーハングは、車の一番後ろと後輪の車軸の中心との間の距離です。トラックはこれが大きいため、曲がるとき後部が反対側に振れ、後続車や対向車にぶつかることがあります。右折では左のミラー、左折では右のミラーを確認します。ガードレールのそばの駐車帯から発進するときは、後ろの車が通過してからハンドルを徐々に切ります。
3. 車の幅:狭い道路とカーブ
- 狭い道路で対向車が来たら、左のミラーと安全窓で左側の歩行者や自転車を確認します。
- いなければ上の看板などに注意しながら左に寄り、一時停止して対向車を先に行かせます。「トラックが大きいから相手が止まる」と考えてはいけません。
- 後続車がいないことを確かめてから発進します。止まっている間に自転車がトラックの右側に出てくることがあります。
片側1車線の狭いカーブでは、車体の一部が対向車線にはみ出すことがあります。右のミラーでセンターラインをよく見ます。
4. 死角
- 左側と左後方にはミラーに映らない死角があり、歩道の自転車が入りやすい場所です。左折するときは横断歩道の手前で一時停止し、左右を見ます。
- 安全窓は左側の死角をなくすためのものです。新聞やダンボールでふさがず、カーテンで覆うことは禁じられています。日差しをさえぎるためでも同じです。
- バン型トラックは後方が死角です。後退するときは一度降りて後ろを確認し、誘導する人がいれば誘導してもらいます。バックアイカメラがあっても、自分の目で確認します。
5. 速度と停止距離
| ことば | ポイント |
|---|---|
| 衝撃力 | 速度の2乗に比例。速度が3倍なら3×3=9倍。トラックは重いのでさらに大きい |
| 遠心力 | 速度の2乗に比例し、重いほど強い。高く積むとカーブで横転の危険 |
| 停止距離 | 空走距離(ブレーキがききはじめるまで)+制動距離。制動距離はおおむね速度の2乗に比例 |
| 1秒間に進む距離 | 時速60キロで約17メートル、時速100キロで約28メートル。伝票やスマートフォンを少し見るだけでも危険 |
| ハイドロプレーニング現象 | 雨の高速走行でハンドルもブレーキもきかなくなる。雨の日は速度を落とす |
6. 長い下り坂とフェード現象
長い下り坂でフットブレーキを使いすぎると、ブレーキライニングが過熱して摩擦力が下がり、ブレーキがきかなくなります。これがフェード現象です。低速ギアのエンジンブレーキや排気ブレーキを使い、フットブレーキは少なくします。ギア抜けが起きたら、すぐフットブレーキで十分に減速または停止し、ギアを入れ直します。過積載のトラックは下り坂でさらに速度を抑えにくくなります。
7. セミトレーラのジャックナイフ現象
セミトレーラで急ブレーキや急ハンドルをすると、トラクタとトレーラが「く」の字に曲がることがあります(ジャックナイフ現象)。セミトレーラ特有の現象で、すべてのトラックで起こるわけではありません。段差や坂の変わり目、過積載のときに起こりやすくなります。
練習する
無料の第1〜3回には、内輪差、右に寄ってからの左折、リヤ・オーバーハング、安全窓、衝撃力、フェード現象、バックアイカメラ、強風の問題があります。無料の模擬試験、解答つきの例題、用語集で確認しましょう。
VIPで第4〜20回、全単語帳、試験のコツが利用できます。 VIPはiOSアプリ内でAppleの決済により購入します。価格はAppleの画面に表示されます。 App Store版は近日公開予定です。無料の模擬試験は今すぐWebで試せます。
よくある質問
内輪差とは何ですか?
曲がるとき後ろのタイヤが前のタイヤの内側を通ることです。車が長いほど大きく、左折時に左側の自転車や歩行者を巻き込むことがあります。
長いトラックは右に寄ってから左折してよいですか?
いいえ。二輪車を巻き込んだり、対向車や右車線の後続車とぶつかる危険があるため、してはいけません。左端に寄って左折します。
右折のとき後部の確認はどのミラーですか?
左のミラーです。リヤ・オーバーハングは曲がる方向と反対側に振れます。左折では右のミラーを確認します。
フェード現象とは?
長い下り坂でフットブレーキを使いすぎ、ブレーキが過熱してきかなくなることです。エンジンブレーキや排気ブレーキで防ぎます。
ほかのトピック
- Tokutei Transport特定技能トラック試験の対策アプリ
- 試験とは50問・80分、学科・実技それぞれ60%以上
- 申込み手順受験資格、ClassNKサイト、7ステップ
- 無料の模擬試験CBT形式20回、3回分は無料、間違いの復習
- トラック用語集ふりがな付き510語、ベトナム語・英語の意味
- 勉強のコツと落とし穴別々の合格ライン、○×の落とし穴、1・3・7日復習
- 積み付け・固縛・過積載過積載、積み付け、固縛、死角の出題ポイント
- 点呼と点検業務前・途中・後の点呼と車両の点検
- 危険予知(KYT)図→危険→安全な行動、よくある場面と緊急時
- ○×の解き方○×の読み方と意味を変えるキーワード
- 30日間の学習計画アプリを使った30日間の学習計画
- トラックの交通ルール速度、交差点、車間距離、踏切、駐停車
- 事故・故障・異常気象事故、高速道路での故障、大雨、地震
- 荷扱い指示マーク・パレット・フォークリフト荷扱い指示マーク、パレット、フォークリフト
- マナー・健康管理・エコドライブあいさつ、健康管理、飲酒運転の禁止、エコドライブ
- 解答つき例題無料の第1〜3回から15問、解答と解説つき
- 合格基準と採点18/30と12/20、合格・不合格の例